食品開発展2026レポート|発酵は古い?腸活の次は?商品開発を面白くする3つのヒント

「この素材を使ったら、どんな面白い商品ができるだろう?」
新しい素材や技術に出会うと、商品企画のアイデアが一気に広がり、ワクワクしてきます。
2026年10月14日~16日に東京ビッグサイトで開催された「食品開発展2026」。健康食品素材から製造技術、味づくりまで、商品開発に関わるさまざまな提案が集まりました。
今回、会場を巡って特に気になったのは、「発酵素材」「ロンジェビティ」「味づくり」の3つ。
それぞれのテーマから、次の商品開発につながるヒントを考えてみます。
1.発酵はもう古い? いや、まだまだ面白い。
味噌、納豆、ヨーグルト、甘酒。発酵といえば、昔から身近にあるもの。
そんな発酵が、今回の食品開発展でも気になるテーマの一つでした。
会場には「発酵素材パビリオン」が設けられ、発酵食品の健康機能や、新たな素材開発に関わる提案が紹介されていました。
ここで思い浮かぶのが、かつて大きなブームとなった「甘酒」です。
昔からある飲み物ですが、「飲む点滴」として栄養補給のイメージが広がり、さらに「飲む美容液」という美容の切り口でも紹介されてきました。
中身は昔ながらの甘酒でも、価値の伝え方が変われば、商品の見え方も変わる。
もちろん、これらは甘酒の効果を保証する表現ではありませんが、商品コンセプトの重要性を考えるうえで興味深い事例です。
さらに、発酵技術そのものにも新しい可能性があります。
発酵由来素材をこれまでとは違うターゲットに向けたサプリメントへ。発酵によって生まれる風味を生かして、新しい味わいの健康ドリンクへ。
昔ながらの発酵に、まだ知らない可能性が眠っているかもしれない。
そんな期待を感じるテーマでした。
2.「腸活」の次は「10年後の自分」?
腸活は、今やおなじみの健康習慣。
では、そこに「10年後の自分への投資」という考え方を加えたら?
今回、腸活や乳酸菌に関する展示で目に留まったのが、「ロンジェビティ(Longevity)」というキーワードです。
ロンジェビティとは、長寿や健康長寿に関わる考え方。健康的な状態をできるだけ長く維持するという視点で注目されています。
例えば、同じ乳酸菌を使った商品でも、
今日のコンディションを意識した、毎日の腸活サプリ
将来の健康を見据えた、未来志向の健康習慣
というように、切り口を変えるだけで、ターゲットや商品コンセプトは大きく変わります。
もちろん、乳酸菌と健康長寿を直接結びつけるには、素材ごとの科学的根拠が必要です。
それでも、「今の健康」から「未来の健康」へ。
身近な腸活にも、新しい商品企画の切り口がありそうです。
3.機能性は魅力的。でも、味にクセがある。さて、どうする?
健康食品を開発するとき、意外と難しいのが「味づくり」。
どんなに魅力的な素材でも、苦い、渋い、クセが強い……。
これでは、毎日続けるのが大変です。
今回の食品開発展では、香料や風味改善など、味づくりに関わる技術にも注目しました。
ここで面白いのが、味をどう仕上げるかによって、商品の印象も大きく変わること。
例えば、同じ健康素材でも、
苦味を抑えて、朝にすっきり飲める爽やかなドリンクに。
あえて素材の風味を生かして、こだわりを感じる本格派の一杯に。
「苦味を消す」だけが正解ではありません。
素材の個性をあえて残すことで、商品の特徴になることもあります。
「何を配合するか」だけでなく、「どうおいしく届けるか」。
味づくりは、単なる飲みやすさの調整ではなく、商品コンセプトを表現する大切な要素です。
4.「こんな商品、できる?」から始まる商品開発
今回の食品開発展で改めて感じたのは、新しい商品を生み出すヒントは、素材とアイデアの掛け合わせにあるということ。
例えば、
発酵 × 新しい価値の伝え方
腸活 × 未来の健康習慣
機能性素材 × おいしい体験
一つひとつは身近なテーマでも、組み合わせ次第で、これまでとは違う商品が生まれるかもしれません。
面白いアイデアを実際の商品にするには、素材の特性や処方、味、剤形、包装、製造方法など、さまざまな要素を組み合わせていく必要があります。
FBSでは、お客様の「この素材を使いたい」「こんな商品をつくってみたい」という構想段階から、商品仕様の検討、製造パートナーとの調整まで、商品化に向けたサポートを行っています。
「この素材を使って、何か面白い商品ができないだろうか?」
そんなアイデアを、具体的な商品企画へ。
健康食品の商品企画・OEM開発をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。
【番外編】展示会の回り方も進化!AIがブース選びをサポート?
今回、素材や技術以外でも気になったのが、初導入された「AIコンシェルジュ」です。
興味のある素材や技術を入力すると、関連する出展企業をAIが提案。さらに、訪問したいブースやセミナーを組み合わせて、自分に合った来場プランまで作成できる仕組みです。
「何を探したいか」を伝えると、AIが出会いのきっかけをつくってくれる。
膨大な出展情報の中から、思いがけない企業や技術に出会えるかもしれません。
新しい素材だけでなく、新しい素材との出会い方も進化している。
そんな点も印象に残った展示会でした。
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